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私立大学の受験は何校受ける

願書

私立大学受験は数撃ちゃ当たるだ。たくさん受験するぞ~!

子ども

うちの子、いったい何校受験するつもりなのかしら?

受験生のお母さん

「私立大学は何校受験するのか?」
受験料や入学金を用意しないといけない親としては、あらかじめ知っておきたいことですね。

すべり止めの大学実力相応の目標とする大学チャレンジする大学からいくつか受験すると考えると、3~5校を受験することになりそうです。
実際、私は、高校や予備校の保護者会で「3~5校程度」なんて話も聞きました。

ですが、私立大学の受験制度に合わせて受験の戦略をどう立てるかによって、人それぞれ受験する私立大学の数は大きく変わってきます。
また、国立大学志望者は少なめで私立大学志望者は多めになるのが一般的でしょう。

大学生のお父さん

この記事では、まず親世代とは異なる私立大学の受験制度をざっと説明して、国立大学志望者と私立大学志望者の受験数について説明します。

親世代とは違う私立大学の受験制度

私たち親世代が受験した頃の私立大学受験は、一つの大学の一つの学部(学科)は一回しか受験できませんでした。
例えば、早稲田大学政治経済学部の受験は、推薦入試を除けば受験のチャンスは一度きりでした。

しかし、受験制度が大きく変わった今では、一つの大学の一つの学部(学科)を複数回受験することも可能になっています。

先程の早稲田大学政治経済学部でも、一般入試センター利用入試と二度受験のチャンスがあります。
さらには、明治大学の入試は、全学部統一入試センター利用入試一般入試と3度も受験の機会があり、一部学部ではセンター利用入試(後期)まであるので最大で4回もの受験機会があります。

センター利用入試は、一般入試よりワンランク上のレベルとなります。そのため、第一志望の大学にセンター利用で出願しても合格するのは難しいかもしれません。

また、全学部統一入試では、同じ日に同じ日程で複数の学部の入試があり、一度の受験で複数の学部に出願もできるようになっています。
もっとも複数の学部に出願すると、受験料もその分高くなります。

このように、今では私立大学を受験する機会は、以前より多くなっています。

そのため、先程述べたように国立大学志望者であれば私立大学を3校程度受験するとしても、私立大学が第一志望の場合、もう少し受験数は多くなると思われます。
複数受験できる機会をフルに利用したいですからね。

さらに「数撃ちゃ当たる」もあながち間違った考えではありません。
それもこの後で説明しますね。

国立大学志望者は私立大学を何校受験するか

国立大学志望者の場合、実力相応の私立大学1~2校とすべり止めを1~2校といったところでしょうか。

ただ、中には私立大学に進学するつもりがなく、全く私立大学を受験しないケースもあります。
うちは、国立大学の医学部志望で、経済的に私立の医学部には通わせられないので、最初から私立大学は受験しませんでした。
また、うちの子の友達の中には第一志望の国立大学以外に進学するつもりはなく、その二次試験の勉強に集中するために私立大学は一切受験しなかった子もいます。

実力相応の私立大学

実力相応の私立大学は、一般入試または全学部統一入試で受験します。
センター利用入試で受験もできますが、センター利用入試は一般入試よりワンランク上のレベルになるので、実力相応の大学にセンター利用入試で合格するのは難しいです。

ところで、国立大学の二次試験はセンター試験が終わってから約1か月後です。
私立大学の受験はこの間に行われます。

しかし、国立大学志望者の場合、
「センター試験から国立大学二次試験までの間は、第一志望の国立大学の入試対策に集中して取り組みたい。」
そんな時期です。

ですが、私立大学を一般入試で受験するとなると、一応は過去問を解いて受験対策をし、実際に受験に行かなければなりません。
そうすると、国立大学の受験対策すべき期間に、最低でも2~3日は私立大学1校の受験のために時間をとられてしまいます。

だから、国立大学対策に集中するためにも、私立大学の一般入試は1~2校と少なめの受験にしたいところです。

すべり止めの私立大学

すべり止めの大学は、また別です。

国立大学の志望者は、当然にセンター試験を受験しています。
このセンター試験を活かして、私立大学のすべり止めはセンター利用で受験すれば良いです。

というのも、センター利用の入試はセンター試験の得点だけで合否が決まるので、私立大学に受験に行く必要がないからです。

ですから、国立大学志望者がすべり止め校にセンター利用で出願しても、国立大学の二次試験対策に集中する時期の貴重な時間を私立大学の受験に費やさなくて済みます。

すべり止め対策として、2校程度出願すれば良いでしょう。

ちなみに、センター利用の受験料は、一般入試の半額程度なので、2校にセンター利用で出願しても受験料は一般入試の1校分で済むのもうれしいところです。

私立大学志望者は何校受験するか

私立大学志望者の場合、国立大学志望者よりも受験する私立大学の数は多くなります。

第一志望は複数回受験

予備校の保護者会で聞いた興味深い話ですが、「同じ大学を複数回受験すると、回数を重ねるごとに合格率が上がる」ということでした。

同じ学力の子が同じ大学を三回受験すると、合格率は「3回目>2回目>1回目」となります。

受験する子どもたちにとって、私立大学の受験が本当の意味でのアウエー環境での受験となります。

私立大学受験の前にあるセンター試験は、同じ学校で固まって受験しますし、学校の先生も付き添いで来ていますので、緊張はしてもアウエー感はそれ程でもないようです。

しかし、初めて一人でアウエーで受験する子供にとって、やはり受験は緊張を強いられます。

それが、同じ大学で二度目の受験になると学校の雰囲気や受験問題にも慣れ、さらに三度目になるとかなり落ち着いて問題にも対応できるようになるそうです。

大学生のお父さん

ここでのポイントは「同じ大学を二度、さらに三度」です。同じ大学を受験することで、大学の雰囲気にも慣れ、大学独自の問題形式にも慣れて本番で実力を発揮しやすくなるということです。

だから、第一志望の私立大学の受験で実力を発揮するためには、その前に同じ大学の受験をしておく方が良いことになります。

最初に全額統一試験を受験し、志望学部より先に他学部の受験ができればそれを受験して、本命の第一志望の学部を受験するとベストです。

これだけで、同じ大学で3回受験することになります。

すべり止めはセンター利用

すべり止めを何校受けるかも、考えておきたいところです。

大学受験生は国立大学を受験しない場合であってもセンター試験を受けることが多いです。
これは、私立大学の中にセンター試験の成績を利用して入学することのできる制度を持つところが多いためです。

センター利用入試は、センター試験だけで合否が決まるところが多いので、わざわざ受験に行かなくても良いので楽です。

そこで、すべり止めとして2校、3校をチョイスし、センター利用入試で出願するのが良いでしょう。

第一志望の大学の受験対策に専念するためには、センター利用で少し大学のレベルを変えながら2~3校の出願ですべり止め校の合格を目指しましょう。
もっとも、合格しても進学するつもりのない大学まで出願するのは無駄なので、それはやめた方が良いです。

まとめ

こうして見てくると、私立大学の受験は、国立大学志望者だと3~4校程度、私立専願だともう少し多く5~6校程度受験することになります。

一般的な受験料は3万5000円程度ですから、受験料だけで20万円近くかかってしまいます。
さらに遠方の大学を受験すると旅費や宿泊費も必要です。

大学生のお父さん

いざ出願となって慌てることがないように、親としては、早目に子どもと話し合って受験校を確認しておきたいですね。

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