大学生になり親もとを離れて憧れの一人暮らし![
本人にとっては夢にまで見た大学生活で一人暮らしですが、一人暮らしを始めるための費用を用意しなければいけない親にとっては結構な負担となります。
受験料、入学金とまとまったお金が動いた後に続くのは、一人暮らしを始める費用です。
この一人暮らしをするための初期費用はそれなりの金額になります。
うちの子が入学した大学の生協の調査によると、入学金や授業料を除いて、一人暮らしを始めるのにかかる費用は120〜130万円が平均的な数字です。
一人暮らしをするのに最初にかかるお金は大きく分けると次の4つ。
- 部屋を借りる費用
- 家具家電など生活用品を購入する費用
- 学習関連の費用
- 引越し代
これらを詳しく見ていきましょう。
一人暮らしの部屋を借りる費用
大学生になって一人暮らしをする場合、寮や学生会館に入る方もいますが、多くの方はアパートやマンションを借りて住むことになります。
家主とアパートやマンションの賃貸契約を結ぶ際に必要になるのは契約当月や翌月の家賃と敷金、礼金、仲介手数料、家賃保証、火災保険料などです。
契約月や翌月の家賃の前払い
契約月の日割り家賃と家賃は基本的に前払いなので翌月分の家賃も支払うのが一般的です。
もっとも契約が月初であれば、翌月分の家賃は月末までの支払いで良いかもしれませんん。
敷金、礼金
最近では「ゼロゼロ物件」と言って、敷金・礼金が不要なところも増えてきています。
一般的には、払うとしても敷金が家賃の2か月分、礼金も家賃の2か月分まででしょう。
敷金は後に退去するとき修繕費用などの担保になるものなので、多少は仕方ないかなと思いますが、礼金は大家さんへのお礼という趣旨なので無いに越したことはありません。
うちの子どもの部屋は敷金・礼金共にありませんでしたが、退去時の修繕費用のお金として家賃の1か月分を支払う契約になっていました。
いずれにしても賃貸料の3倍から4倍は敷金、礼金などとして必要になることは覚悟しておきましょう。
仲介手数料
仲介手数料は物件を紹介してくれた不動産業者に対して支払うお金です。
仲介手数料は、家賃の1か月分が上限と決められています。
これは貸主と借主の双方から受け取る金額の合計の上限です。
以前は、借主が仲介手数料1か月分を支払うことが一般的でしたが、最近では、借主が支払う仲介手数料を0.5か月分としているところもあり、中には無料とするところも増えてきています。
家賃保証の保証料
賃貸借契約時に家賃が滞納したときに備えて、家賃保証をする保証会社と契約することを求められることが増えてきています。
賃貸借契約で保証人を付けても、保証人とは別に保証会社が必要なこともあります。
保証会社と契約するには保証料を支払う必要がありますが、この保証料は保証会社によってマチマチです。
だいたい家賃の0.5か月分から1か月分の間です。
火災保険
物件に入居するに伴って火災保険への加入を求められることも多くなっています。
万が一の備えとして必要な火災保険ですが、1年間の保証で保険料の相場は1万円から1万5千円程度です。
これらを家賃5万円で見積もると36万5000円になります。
家賃 | 50,000円 |
礼金・敷金 | 200,000円 |
仲介手数料 | 50,000円 |
保証料 | 50,000円 |
火災保険 | 15,000円 |
合計 | 365,000円 |
かなりの負担額になりますね。
うちはもっと安くあげることができました。これには地域差もありますが、子どもの友達の話を聞くと、東京では30〜40万円は考えておいた方が良さそうです。
安く上げる場合、礼金・敷金が安いところ、または仲介手数料が安いところを探すのが良さそうですね。
家具家電など生活用品を購入する費用
一人暮らしを始めるとなると、家具家電など生活に必要な物品を購入しないといけません。
炊事や洗濯、掃除など日常生活を行うためには各種の家電製品が必要になりますし、そのほかにも収納家具やカーテン、テーブルなどさまざまな物品をそろえる必要があります。
また、その他にも、こまごまとした日用品も買い揃えなければなりません。
進学シーズンになると一人暮らしの生活必需品などが家電量販店やホームセンターなどで特集されていますし、入学する大学の生協でも一人暮らしを始めるための家具家電をセットで購入することもできます。
それらを利用して、まとめて安く購入するのもひとつの方法です。
先程の大学の生協調査では、生活用品の購入にかかる費用の平均は32万円程です。
学習関連の費用
教科書代
大学の教科書は、高校までの教科書と違って一つ一つが高価です。
大学や学部によって異なりますが、3万円程度は見ておいた方が良いでしょう。
パソコン関連
大学生になるとパソコンは必需品ですし、プリンターなどの周辺機器も必要です。
生協で大学推奨のモデルをセットで販売しているところも多いでしょう。
もちろんそれにこだわらずに、amazonで安いものを探すこともできます。
パソコン関係にかかる費用は20万円程、さらに電子辞書を買うと4万円程度が必要です。
引越し費用
新しい暮らしを始めるために、実家から持っていく荷物もあります。
持っていく荷物の量によっては、引っ越しも必要になってきます。
引っ越し料金を抑えるためには荷物をできるだけ少なくすることが大切になります。
現地で新生活に必要なものを購入するようにすれば、実家から持っていくものは衣類などそれほど多くはないでしょう。
その場合は、ダンボールを宅配便で送ったほうが安上がりかもしれません。
今はネットで簡単に引越し料金の比較ができます。引越し一括見積もり
複数の業者から見積もりを取って、引っ越し業者を利用したほうがいいのか、宅配便で送るほうが安上がりなのかを比べると良いでしょう。
交通費、宿泊費
その他に、引っ越しや生活用品購入のための交通費や宿泊費がかかります。
親子2人で移動して2泊すると、10万円程度かかることもあります。
まとめ
このように大きな費用だけでも、100万円近くの出費になります。
さらに細々とした出費もあるので、やはり120万円程度は必要になると考えて用意しておいた方が良いでしょう。