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大学生の一人暮らしの生活費と仕送り額

出費

「大学生が一人暮らしすると生活費はいくらかかるの?」
「毎月いくら仕送りをしないといけないの?」

子どもが大学に進学して一人暮らしを始めることになったとき、親としては心配事は多いですが、親自身の問題としてお金のことは最も気になるところではないでしょうか。

親としては、子どもが大学を卒業するまでの4年間(または6年間)払い続けないといけないことですから。

私なんか「本当に子どもが卒業するまで仕送りを続けられるだろうか?」と、ふと不安が頭をよぎることもありました。

大学生が一人暮らしに生活費にいくらかかるのでしょうか?

全体の統計データとしては、独立行政法人日本学生支援機構や全国大学生活協同組合連合会が行ったものがあります。
コロナの時期のデータとして集計が公表されているのは全国生活協同組合連合会の第56回学生生活実態調査なので、そちらから見てみましょう。

ただ、これは全国の平均値で、進学する地方や生活のし方によって必要な費用は多少異なってきます。

ここでは、大学生が一人暮らしするのにいくら生活費が必要かを考えてみます。

一人暮らしに必要な生活費

一人暮らしにかかる費用を項目別にまとめてみました。

家賃(50,000円)

生活費で最も大きいのは「家賃」です。

家賃は地域差が大きく、東京や大阪など大都市圏では高くなり、地方に行けば安くなります。
また、都心に近いほど高く、離れるほど安くなります。

大学生の一人暮らしでは、ワンルームのマンションまたはアパートに住むのが一般的です。
学生向けとしている物件の方が、家賃はいくぶん安くなっているようです。

また、家賃の高い安いは現在住んでいる地域によっても感じ方はかなり違ってくるでしょう。
地方に住んでいる方の場合、ワンルームの家賃が5万円と聞くと高いと感じるでしょうし、東京に住んでいる方の場合家賃5万円と聞くと普通に(もしかすると安く)感じるかもしれません。

私は近畿地方の政令指定都市に住んでいますが、子どもが北陸の国立大学に行ったとき、大学近くの8畳のワンルームの家賃が3万9000円だったので、「思ったより安くて良かった。」と思いました。

必要な生活費を考えるために、早めに子どもが志望している大学周辺の家賃相場を調べてみることをオススメします。

こちらの「学生向け一人暮らし特集」では大学別に学生向けアパートを探すことができます。

食費(25,000円)

食費は、平均して約月25,000円です。
この数字は統計データでもここ10年あまり変動がありません。

大学の学食で食べるようにすれば安くあげることができます。
また、こまめに自炊すれば安く抑えることができますし、外食が多いようなら高くなるでしょう。

水道光熱費(7,000円)

「電気」「ガス」「水道」の料金です。

一人暮らしで昼間は家にほとんどいることがないので、水道光熱費はそれほどかからないでしょう。

エアコンを使う時期の電気代は少し高くなりますが、それでも全てで月10000円程度の計算で間に合うと思います。

電話代(3,500円)

電話代は3500円程度。
最近は格安の携帯電話会社を使えば携帯電話料金は安くすることができます。

また、自宅ではWifiにつないで通信をしないようにすれば通信量を抑えて、結果として携帯電話料金を下げられます。
一人暮らしの大学生のインターネット回線

交通費(3,500円)

大学まで徒歩や自転車で通えれば交通費はかかりません。
しかし、そうでない場合、電車やバスの交通費がかかります。

東京では、大学の近くに住むことはなかなかできないかもしれません。
しかし、家賃を抑えるために大学から離れたところに住んだために、それ以上に交通費がかかってしまうと本末転倒なので、住むところから大学までの交通費も考慮に入れておきたいものです。

交際費(10,000円)

友人やサークルのお付き合いや、彼女(彼氏)とのデート費用です。

大学生のときしか経験できないことや、大学生らしい遊びも必要ですからね。

日常費(7,000円)

一人暮らしとはいえ、普通に生活をしていれば日用品などの雑費は意外とかかります。

他にも散髪代、衣服代はもちろん、学生なので書籍代や文具代も必要です。

この雑費は当初の計算から漏れがちなので、忘れずに計算に入れておかないと、後で計算外の支出に「しまった、計算してなかった」と思うことになるかもしれません。

自動車の維持費(?)

「大学生が自動車?何言ってんの?」
と思われるかもしれません。

確かに東京や大阪のような大都市圏で大学生が自動車を必要とすることはありません。
大学生にとって自動車は贅沢品です。

しかし、地方によっては、「自動車がないと移動に困りアルバイトにも行けない」ところがあるのも事実です。
また、雪国では、雪が降ると自転車やバイクでは移動できないので、ここでも自動車が必要となることがあります。
そのような地方では、大学生であっても自動車は必需品となります。

自動車を持てば、「駐車場代」「ガソリン代」「保険代」「車検代」「税金」「整備費」などがかかります。

これらを全て月額で計算しても、少なくとも3万円程度は見ておく必要があります。

子どもが地方の大学を志望している場合、自動車が必要かどうか早めに情報収集しておくことを強くオススメします。

大学生の一人暮らし費用を合計してみると

家賃50,000円
食費25,000円
水道光熱費7,000円
通信費3,500円
交通費3,500円
交際費10,000円
書籍費、勉学費4,000円
日常費7,000円
合計110,000円

合計すると11万0000円になりました。

家賃は地域によってかなり違うので、家賃をのぞいた生活費は6万0000円です。

高いと思いますか?安いと思いますか?

一人暮らしの生活保護の基準が8万円程度なので、6万0000円は、実はかなりきりつめた金額なんです。

子どもにはアルバイトをしてもらってこれ以上のお金は自分で稼いでもらうとして、親の方は節約できるところは節約して家計の負担を減らすことも考えないといけませんね。

参考 毎月の固定費を減らして家計を改善する

一人暮らしの大学生の仕送り額と収入合計

一人暮らしの大学生の支出が毎月約11万円ですが、その生活費をどのようにまかなっているのでしょうか?
統計結果から見た内訳では、次のようになっています。

  • 仕送り 7万円
  • 奨学金 2万円
  • アルバイト 26,000円

仕送りの平均値は過去10年多少変動がありますが、7万円前後といったところです。

奨学金は返済不要の給付型奨学金もありますのえ、利用できると家計の助けになりますね。

参考 返済不要の給付型奨学金

アルバイトは、コロナの影響で飲食店などのアルバイトは不安定で継続して働けないかもしれません。
授業の空き時間などスキマ時間に働くといったアルバイト探しもできるようになりました。

スキマ時間で働くなら「シェアフル」

こういうサービスを賢く利用できるといいですね。

まとめ

大学生の一人暮らしの生活費は平均で11万円程度です。
それを親からの仕送り、奨学金、アルバイトでまかなっています。

詳しいデータをご覧になりたい方は、下のリンクから見てください。
なお、下のリンクのデータでは支出平均が12万円程になっていますが、これには貯金・繰越を含むので、実際の生活費支出としては11万円程度です。

参考 全国大学生活協同組合連合会第56回学生生活実態調査

コロナ前のデータですが、次のような統計データもあります。

参考 日本学生支援機構 平成30年度学生生活調査

参考 東京大学 学生生活実態調査

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