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大学生のパソコン選び|生協で買う?大学の指定と保証から考える

大学生協から入学用のパソコンの案内が届いたけど思ったより高いわ。生協で買わないといけないのかしら?
受験生のお母さん
受験生のお母さん

大学で使うパソコンはまず進学先の大学・学部の案内で、必須の機種や推奨の仕様を確かめるところから選びます。そのうえで生協のモデルと市販のパソコンを、保証やサポートまで含めた同じ条件で比べます。

お父さん
お父さん
わが家は2人とも大学生協でプリンター付きの大学推奨モデルを買いました。上の子はWindows、下の子は2016年ごろのMacBook Proで、どちらもセットで15万〜20万円ほど。高いなと思った記憶があります。

ここでは大学の案内の読み方から生協と市販品の比べ方、保証、買う時期までを、大学と大学生協の公式の情報をもとに説明します。わが家の価格は当時のもので今の相場ではありません。

大学生のパソコンは、まず大学・学部の案内で選ぶ

大学生のパソコン選びで最初に見るのは、値段や人気の機種ではなく進学先の大学・学部が出している案内です。授業で使うソフトが動くか、必要な性能を満たしているかは大学ごとに条件が違います。

「必須」「指定機種」「推奨の仕様」「生協のおすすめ」は違う

大学の案内にはいくつかの段階があります。特定の機種を指定して全員に用意させる大学もあれば、性能の目安(推奨の仕様)だけを示す大学もあります。生協のモデルはその推奨の仕様を満たすように生協が用意したもので、大学が購入を義務づけているとは限りません。

たとえば東京農工大学の2027年度の推奨仕様はOSが最新のWindowsかmacOS、メモリ16GB以上、SSD 256GB以上などです。あわせて学部・学科ごとに別に推奨する仕様があるので、それぞれ確かめるよう案内しています。

案内を探すときは「大学名 2027 ノートパソコン」「大学名 BYOD」などで検索します。大学全体の案内だけでなく、学部・学科の案内も読みます。

文系・理系だけでWindowsかMacかを決めない

文系か理系かという学部の系統だけでWindowsかMacかを決めることはできません。福山市立大学の2027年度の推奨スペックはOSをWindows 11とし、Macの場合はアプリケーションが動かない可能性があるとしています。Apple Silicon搭載のMacやARM版のWindowsは推奨しないとも書いています。

東京農工大学の2027年度版の推奨仕様も、OSの欄にはmacOSを挙げていますが、CPUは「第2世代Intel Core Ultra 5プロセッサ以上」とし、Intel以外のプロセッサは現時点では推奨の仕様に含めていません。Appleが今販売しているMacはApple製のチップ(Apple Silicon)を使っているので、この推奨仕様からは外れます。Intel以外のプロセッサでは授業で必要なソフトが動かない場合があり、そのときは自分で解決する必要が出てくると大学は注意しています。

同大学はこの推奨仕様を一律の必須条件とはしておらず、推奨どおりでなくても構わないとしています。そのうえで、ある程度長く使うことを考えた性能の機器を選ぶよう勧めています。

「Macも使える」と書かれていてもCPUの条件まで読むと実際には選びにくいことがあります。OSの欄だけでなくCPUや必要なソフトの対応まで確かめてください。

今あるパソコンが条件を満たすなら、買わなくてよいこともある

高校で使っていたパソコンや家にあるパソコンが大学の条件を満たしていれば、新しく買わなくてもよい場合があります。福山市立大学も条件を満たすノートパソコンをすでに持っている場合は新たに買う必要はないとしています。

ただし4年間使い続けられるか、バッテリーがへたっていないか、OSのアップデートが続くかも確かめます。古いパソコンで間に合わせて途中で買い替えることになれば、かえって高くつくこともあります。

生協と市販のパソコンは、同じ条件で比べる

生協のパソコンは高いと言われることがありますが、値段には本体のほかに保証やサポート、講座などが含まれていることが多いので、本体の値段だけで比べると判断を誤ります。生協とメーカー直販、量販店を同じ項目で並べて比べます。

本体だけの値段と、保証・講座付きの値段を分ける

大学生協は大学の授業や学び方に合わせたパソコンを、パソコン講座や4年間の保証、各種サポートとあわせて提案しています。東京農工大学もパソコンに慣れていない人には推奨仕様を満たした大学生協推奨モデルをすすめ、4年間の本体の補償や故障したときの代替機、無料の相談などのサポートが受けられると案内しています。

市販のパソコンでも延長保証や破損の補償を付けたり、Officeを追加したりすれば値段は上がります。比べるときは次の項目をそろえます。

✏️生協・メーカー直販・量販店を比べる項目

項目 確かめること
仕様 大学・学部の推奨仕様を満たしているか(CPU・メモリ・SSD・OS)
税込の値段 本体のみの値段と、セット全体の値段
ソフト Officeが含まれるか、大学から無償で提供されるか
保証・補償 期間、自然故障だけか、落下や水濡れも対象か、自己負担の有無
サポート 初期設定、講座、相談窓口、修理中の代替機
付属品 プリンター、ケース、マウスなどが必要か
納期・受け取り 入学前に届くか、どこで受け取るか
修理の窓口 大学の近くで受け付けてもらえるか、送付か

学割がある店もありますが対象になる時期や証明の方法などの条件が決まっています。条件を確かめてから比べます。

相談窓口や初期設定の支援が必要かを本人と考える

パソコンに慣れていない、困ったときに親がすぐ見に行けない距離に住む、という場合は、大学の近くで相談や修理を受け付けてもらえる生協のサポートが役に立つことがあります。反対にパソコンに詳しく自分で設定や修理の手配ができるなら、サポートの部分は必要ないかもしれません。

市販のパソコンを選ぶときも、大学の仕様と納期を確かめる

市販のパソコンを選ぶ場合は大学・学部の推奨仕様を満たしているかを自分で確かめる必要があります。東京農工大学は推奨仕様を満たしていないのに「東京農工大学用」と称して格安のパソコンを売る業者がいるとして注意を呼びかけています。

大学が特定の機種や購入方法を指定している場合はそれに従います。生協と市販品のどちらが安いかはモデルや付けるものによって変わり、いつも同じとは限りません。

保証は「4年間」だけでなく、壊れたときの対応を見る

パソコンの保証は期間の長さだけでは比べられません。どんな壊れ方が対象か、自己負担はいくらか、修理の間にどうするかまで確かめておくと、いざというときに慌てずにすみます。

自然故障と、落下・水濡れなどの補償を分ける

保証には普通に使っていて壊れた場合(自然故障)だけが対象のものと、落としたり飲み物をこぼしたりした場合の破損まで対象のものがあります。大学生は毎日パソコンを持ち歩くので、どちらが対象かは大事な違いです。

メーカーの保証は自然故障だけが対象で、期間も短いことがあります。延長保証や破損の補償を付けるならその費用もパソコンの値段に含めて比べます。

自己負担・限度額・回数・対象外を確かめる

補償が付いていても、修理のたびに自己負担がかかるもの、補償する金額や回数に上限があるもの、紛失や盗難は対象外のものなど、条件はいろいろです。申し込む前に保証書や約款で次の点を確かめます。

  • 保証・補償の期間(4年間なら卒業まで続くか)
  • 自然故障、落下・水濡れなどの破損、紛失・盗難のどれが対象か
  • 修理1回あたりの自己負担と、補償の限度額・回数
  • 修理の受付窓口と、修理にかかる期間

修理の間の代替機と、データのバックアップも考える

パソコンが修理に出ている間も授業やレポートは待ってくれません。修理中に代わりのパソコンを貸してもらえるかは保証やサポートを比べるときのポイントの一つです。

保証で直るのはパソコン本体で中のデータまで戻るとは限りません。レポートや授業の資料は大学が提供するクラウドのストレージ(ある場合)や外付けの記録装置にこまめにバックアップしておくよう、子どもと話しておきます。

お父さん
お父さん
わが家は2人とも在学中にパソコンが壊れて保証を使うことはありませんでした。

性能・使いやすさで確認したい項目

パソコンの性能を表す言葉は多く親が見てもわかりにくいものです。大学の推奨仕様の項目と候補の機種の仕様を一つずつ照らし合わせると迷わずに確かめられます。

CPU・メモリ・SSDは進学先の条件を満たすか

性能を見るときによく出てくる言葉の意味は次のとおりです。

✏️パソコンの性能を表す主な言葉

言葉 意味 確かめること
CPU 計算や処理をする部品。性能の中心 大学が指定する世代・シリーズ以上か。Intel以外が認められているか
メモリ 作業中のデータを一時的に置く場所。多いほど同時に作業しやすい 大学の推奨(例:16GB以上)を満たすか
SSD ファイルやソフトを保存する場所 大学の推奨(例:256GB以上、学部によって512GB以上)を満たすか
OS WindowsやmacOSなど、パソコンの基本のソフト 授業で使うソフトがそのOSで動くか

福山市立大学の2027年度の推奨スペックではメモリは16GB以上、SSDは256GB以上で、情報工学部では512GB以上を推奨しています(少なくとも256GB以上)。同じ大学でも学部によって条件が違うことがあります。性能が高いほど値段も上がるので最新・最高性能のものが全員に必要とは限りません。

重さ・画面・バッテリーは通学で使いやすいか

大学生は毎日パソコンを持ち歩くことが多いので重さやバッテリーの持ちも大切です。福山市立大学は毎日持ち運ぶなら重さ1.3kg以下、バッテリーはカタログ値で10時間以上を推奨しています。

カタログに書かれたバッテリーの時間は決められた条件で測った値で、実際の使い方ではもっと短くなることがあります。画面の大きさは持ち歩きやすさと見やすさのバランスで選びます。

端子・カメラなど、必要な機能はあるか

オンラインの授業や面談に使うカメラとマイク、プロジェクターにつなぐHDMIなどの端子が必要かも確かめます。東京農工大学はHDMI出力(変換アダプタも可)を推奨の仕様に入れています。端子が足りない場合は変換アダプタで補えることもあります。

Office・プリンター・タブレットは、追加で買う前に確認する

パソコンと一緒に勧められるOfficeやプリンター、タブレットは大学から提供されたり、学内の設備で足りたりすることがあるので、買う前に確かめます。

Officeは大学から提供される場合がある

WordやExcelなどのOfficeは大学がまとめて契約していて、在学中は学生が無償で使える場合があります。東京農工大学は大学のサイトライセンスのMicrosoft 365 Appsを、福山市立大学は大学の包括契約により入学後(在籍中)にOfficeのライセンスを無償で使えると案内しています。

大学から提供されるならOffice付きのパソコンを買う必要はありません。使い始められる時期や卒業したあとに使えなくなるかどうかも大学の案内で確かめておきます。

プリンターは、授業の提出方法と学内の印刷設備を見てから

レポートの提出がオンラインの大学なら印刷する機会は多くないかもしれません。図書館や学内のパソコン室で印刷できる大学もあります。授業の提出方法と学内の印刷設備を確かめてからプリンターが必要かを決めます。

お父さん
お父さん
わが家は2人ともプリンター付きのセットを買いました。ふだんどのくらい使っていたかはわかりませんが、下の子は卒業論文や修士論文の印刷に使ったのではないかと思います。

タブレットだけで授業に対応できるかは大学に確かめる

授業の資料にタブレットで書き込んでノートをとる学生もいます。大学生協が2026年4〜5月に学生組合員を対象に行った調査(203大学・28,723人)では、タブレットや2in1のパソコンを使った「デジタルノートテイキング」を利用している学生が4割を超えていました。

ただしタブレットだけでは授業で使うソフトが動かないこともあります。パソコンに加えてタブレットを買うのか2in1のパソコン1台で済ませるのかは、大学の推奨仕様と本人の使い方を見て決めます。

いつ買う?大学の案内と使い始める日から逆算する

パソコンを買う時期は進学先が決まって大学の推奨仕様がわかってから授業で使い始める日に間に合うように逆算して決めます。

進学先が決まる前に、安さだけで買わない

同じ大学生協の調査では、今使っているパソコンを大学受験のあとに買った学生が8割を超えていました。大学の推奨仕様やOSに合わせて買う必要があるためだと生協は説明しています。同じ調査ではパソコンを大学生協で買った人は回答者の48.5%でした。

セールで安いからと先に買ってしまうと進学先の条件を満たさないことがあります。ただし合格するまで何も調べないのではなく、志望校の推奨仕様がいつ公表されるか、生協の販売がいつ始まるかは先に確かめておくと、合格後に慌てずにすみます。

納品・初期設定・講習の日程に間に合わせる

生協のモデルは受け取りの日や初期設定、パソコン講座の日程が決まっていることがあります。市販のパソコンも在庫や配送の状況によっては届くまで時間がかかります。入学前の課題や入学直後のオリエンテーションでパソコンを使う大学もあるので、使い始める日から逆算して注文します。

学校推薦型や総合型で年内に合格した場合と一般選抜で3月に合格した場合では、準備にかけられる時間が違います。一般選抜の場合は合格発表から入学までが短いので、候補の機種を先に絞っておくと手続きが早く進みます。

わが家が当時選んだ大学推奨モデル

入学のときに買った推奨モデルが、卒業まで使われるとは限りません。わが家では上の子が、在学中にパソコンを買い替えました。

お父さん
お父さん
上の子は入学のときに生協でWindowsの推奨モデルを買いましたが、2年目ごろに15万円くらいでMacに買い替えました。周りがみんなMacを使っていたのが理由だったと思います。

入学時のセット(15万〜20万円ほど)と買い替えたMacを合わせると、上の子のパソコンには30万〜35万円ほどかかった計算です。

これはわが家の当時の経験で価格も今の相場ではありません。今は大学の推奨仕様も変わっていて、WindowsかMacかの向き不向きも大学によって違います。当時の経験からどちらがよいとは言えません。

購入前の最終チェックとよくある質問

買う前に次の項目を親子で確かめます。わからない点が残ったら大学や生協に問い合わせてから決めます。

✅パソコン購入前のチェックリスト

  • 進学先の大学・学部・入学年度の案内を見た
  • 必須の機種か、推奨の仕様か、生協のおすすめかを区別した
  • 手持ちのパソコンが条件を満たすか確かめた
  • OS・CPU・メモリ・SSDが推奨を満たし、授業のソフトが動く
  • Officeが大学から提供されるか確かめた
  • セットの中身(保証・講座・プリンターなど)と値段の内訳を確かめた
  • 保証の対象・自己負担・代替機の有無を確かめた
  • 予算と、届く日・初期設定の日程が合っている

Q. 生協で買わなくてもいいですか?

大学が生協での購入や特定の機種を指定していなければほかの店で買ってもかまいません。その場合は大学の推奨仕様を満たしているか、保証やサポートをどうするかを自分たちで確かめます。

Q. 高校で使っていたパソコンを大学でも使えますか?

大学の推奨仕様を満たしていれば使える場合があります。CPUやOS、授業のソフトに対応しているか、4年間使い続けられる状態かを確かめます。

Q. Macでもいいですか?

大学によります。OSの欄にmacOSが書かれていても、CPUの条件で今のMacが推奨から外れる大学や、Macではアプリが動かない可能性があるとする大学もあります。学部の案内まで確かめてください。

Q. 生協のパソコンが売り切れたらどうすればいいですか?

生協に代わりのモデルや次の入荷を問い合わせます。市販のパソコンを選ぶ場合は、大学の推奨仕様を満たしているかを確かめたうえで選びます。

まとめ

大学生のパソコンは、まず進学先の大学・学部の案内で必須の機種か推奨の仕様かを確かめてから選びます。OSの欄だけでなくCPUや授業のソフトの対応まで読むことが大切です。

生協と市販のパソコンは本体の値段だけでなく、保証の範囲やサポート、Officeの有無をそろえて比べます。Officeやプリンター、タブレットは大学の提供や学内の設備を確かめてから追加します。買う時期は進学先が決まってから、使い始める日に間に合うように逆算します。

この記事で参照した公式情報

2026年10月12日に、次の情報を確認して作成しました。

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